社会人もだいぶ長くやっていると、自分の評価の傾向もだいぶ分かってくる。ただ単にここはいいとか、ここはダメ、というモノだけではなく、誰が自分を評価し、誰が評価しないのか、についても傾向があるのだ。自分の場合は大抵以下のようになる。


まず、自分を最も高く評価してくれるのは仕事上で一緒に仕事をする他部署に人、だ。
次に自分を最も評価しない人は、同じ部の仕事上の接点のない他のラインの人、だ。


この傾向は明白で、前者は、僕のアウトプットしか見ることができない。会議の場や電話、メールでのやり取りと成果物から、僕を評価するので、基本的にアウトプットを見る人だ。中小企業診断士でコンサルやる時も同じかな。皆それぞれで作業するのでアウトプットしか見られない。一方後者は僕のインプットしか見ていない。仕事の接点がないので僕がどんな仕事をしているかは知らず、いつも帰りが早いとか休みが多いという類のことしか見ていない。なので当然評判が悪い。


直属の上司については、ボラが激しい。非常に信頼してくれ、僕を参謀のように扱ってくれたり、あるいは、一定の範囲はすべて任せてくれたりする項評価のケースがある一方、ウマが合わず僕のやることなすことにイライラするタイプもいる。ちなみにそういうタイプはどこが悪いのかと聞くと、皆が残っているのにお前だけ帰りやがって、とインプットの話及び感情論しかしない。なので、合う上司か合わない上司かはすぐわかる。直属の上司でも、もっと上の部長になると、普.段接点がないので、先の例でいう、同じ部の他のラインの人の同じ評価になりがちだ。ただ、部長まで行った人はただのバカではないので、生産性が大事だ、ちゃんとアウトプットで評価すべき、と「頭では」分かっている。なので、出世という観点で言うと、出世するためには、まず昇格のタイミングの時にウマの合う上司であること、そしてその上司が部長に僕のアウトプットの質量両面での評価を一生懸命伝えて、かつ、その上司が部長からの評価が高いことが条件になる。つまり運にも左右されるし、結構な狭き門でもある。部長としても部内で他のラインからなんとなく評判が悪い人間を、そんなことはないのだ、と押し切って出世させるのはそれなりにハードルが高いのだ。おまけに部長でも一生懸命残業しているかわいい部下を低く評価するという感情面での葛藤を完全に消し去ることはできない。本当のファインプレーはファインプレーに見えないってことは評価されないのだ。一生懸命騒いで、目立つファインプレーが評価される。


ということでここから先は自分の人生、何を優先するのかってことになる。部内に広くわかりやすいアピールをするっていう道を選ぶのもまた一つの選択ではある。ただ、大半の人は望むと望まざるとを限らずその道を無意識に選んでいるので、競争も激しいし、そんな選択でもやっぱり運には左右される。その選択は必ずしも約束された道でもないことは覚えておかねばならない。