Statement of Financial PositionIncome StatementにはさまざまなJudgmentOpinionが入り込む。よって、単に損益計算書の利益額だけを見比べても詳細のところで正確な比較はできない。このような差異は、例えば減価償却の方法一つとっても定額法にするのか定率法にするのかによって変わってくるし、残存価値をいくらにするのか、耐用年数を何年にするのかでも変わってくる。またリースの扱いについても重要だ。リース会計は昔ほっそな話題だったので、その時ブログにも書いた。ただ、こういった方針は財務諸表のnotesの欄にどのように計算したかが示されているので、財務諸表を読むときは、notesまで読むことが必要だ。その際、過去との縦比較や競合他社との横比較も重要になってくる。同じ資産なのに、どうしてこの会社だけ耐用年数が長いのかとか、そういう観点が実質的な会社の成績を見極める方法になる。ただ、プロのアナリストは当然そういったことを分析するが、一般的素人はなかなかそこまでできないし、新聞の見出しには、どの会社の利益がいくらというふうにしか出ない。企業によっては、その見出し効果をねらって、詳細を読めばわかることを承知で財務諸表にお化粧(dressing)をしてくる。

お化粧レベルならまだいいけど、これが歯止めが利かなくなると粉飾決算となる。簿記の原則はdouble aspectで記載するので、粉飾はなかなか難しいのだけど、世の中には、粉飾事件は結構ある。世界的にはエンロンが有名だったけど、日本だけで見てもオリンパスや西武などは有名な事件になった。オリンパスのような本業が優良な起業でも粉飾が明るみに出ると、レピュテーションの既存が激しく、その後の事業運営は厳しくなる。粉飾はするのも難しい代わりに、抜け出すのも難しいということはわかっておくべきだろう。