せっかく英国のMBAなので、国際金融の分野では、やはりユーロとボンドの話をしっかりと勉強するのがいいと思う。さまざまな事例でもやっぱりユーロ圏とイギリス企業の事例が多いし。後は米国と日本かな。イギリスはユーロをどのように評価しているのか、は関心がある。日本では、金融統合だけして財政統合していないユーロは失敗作という意見が多いけど、イギリスの場合は、将来ユーロに加盟するかもしれないという事情もあるし、ユーロ圏との貿易も多いので、状況はより複雑だ。財政統合せずに金融統合するのは、確かに難しい場合が多いが、それでもさまざまな条件を満たしていれば共通通貨圏の設定は可能だ、というのが最適通貨圏の考え方だ。マンデルによって提唱された。


まず、経済構成が似ていて、何らかのショックに対して似たような反応になる国同士であること。企業の合併だとバラエティに富んでいるほうがシナジー効果があるとか言われがちだけど、通貨統合の場合はそうではない。同じベクトルにすすんでいないと経済格差が広がってしまうのはよろしくないからだ。それから貿易が自由であること、労働の移動が自由であること。この2つが自由であれば、地域ごとにインフレが進んでも物価の安いところに工場を建設する等が進んで経済状態が均衡する状態に自動的に戻ることが期待されているからだ。ユーロ圏については、貿易の自由と労働移動の自由はあるけど、産業構造は国によってちょっと違う気がするな。でも外的なショックに対しては概ね同方向のような気もする。ちなみにイギリスは、金融危機の際、ユーロに入っていなくてよかったというのが一般的な意見だけど、今後については不明、というところらしい。