起業しようとアイディアを考えるとき、実際にビジネスプランになるまでにはいくつかの思考フェーズがある。順にPreparation,Incubation,Insight,Evaluation,Elaborationの順に5つのフェーズだ。
Preparationというのは、その起業家の今までのバックグランドや経験で発送の源になる。ある調査によると起業は過去の職業経験をもとにすることが50%~90%となっていて、大半は今までに経験した職業で起業していることになる。いきなり全く知らない業界に飛び込むのはやはり難しいというところか。
Incubationはアイディアを考えているフェーズで、あれこれ考えたりする時間のみならず、まったく別のことをしている時間も含まれる。ICOでも勉強したけど、このIncubationって重要な期間だと思う。
次がInsightで、つまりひらめきの瞬間ってことだ。
そしてEvaluation。浮かれてついこれを忘れがちだけど、この評価を精緻にしないと本当に実現可能なアイディアなのか不明確になってしまう。
最後がElaboration。アイディアをさらに詳細に詰めて、ビジネスプランへと落とし込んでいくフェーズだ。
まあ、このフェーズはそうなのだろうな、という感じだけど、Preparationというのは悩ましい。でも学生で起業する人もいるし、完全に業界経験がないとだめってことはないだろう。ただ、その分野の深い知識と興味があることは重要だと思う。儲かりそうなアイディアを思いついて、それをビジネスにしようっていうのはうまくいかないと思う。なんとなく、これから高齢化だから介護ビジネスだ、とか葬儀屋だ、と思ってビジネスを始めてもうまくいかない。多分、自分で介護を経験して、こんなサービスがあったらいいのに、とか、そういう現実と理想のギャップを自ら体感して、それを変えないという強い意志があるときにビジネス機会が訪れるのだと思う。儲かりそうな業界は何かな、という出発点はうまくいかないだろうな。