Warwick MBA by Distance Learning修学日記

英国University of Warwick(ウォーリック大学)の経営大学院Warwick Business School MBA by Distance Learning コースについて、勉強の日々を綴ります。

2015年08月

知的財産権の管理

ENVCのスケジュール表を見ると、知的財産権の管理について、それなりの時間を割いて勉強するらしい。もちろん、知的財産権は重要なのだけど、弁護士とか弁理士とかの専門家に任せておけばいいんじゃないか、と思っていたけど、そうではないらしい。WBSENVCの教授陣で、知的財産権で痛い目にあった人がいたのかな。


でも考えてみると、起業のフェーズから知的財産権の管理は重要だ。最近も何かと話題だけど、企業のロゴマークとか、商品名とか、さんざん宣伝して、ポスターも作って有名になったころに、知的財産権を侵害していると訴えられても損害が莫大になって困る。特に起業フェーズでお金も時間も余裕がない中、そんな後ろ向きな訴訟につき合っている暇はないけど、損害賠償だけではなく、使用差し止めとかになると全く営業もできなくなってしまう。そうなると起業はその時点で失敗だ。


それに弁護士や弁理士に細かな手続きは任せるにしても、何が保護すべき知的財産なのかを経営者が把握していないと、そもそも申請しようと思えない。弁護士や弁理士は自ら探してきて、それ知的財産にしましょう、と言ってくるわけではないので、やっぱり起業当時は経営者がそのポイントを押さえておかないといけないということだろう。


特に起業時は、規模では既存の大企業にはかなわないので、どうしてもキラリと光るこの技術、ってのが売りになる。しっかりとそれを保護できていないと、あっという間に大企業にまねされて終わってしまう。逆に保護できていればその知財を武器に、大企業と提携して大企業のネットワークで販売することも可能だ。戦略のオプションが格段に広がると思う。


ENVC
で知財がフォーカスされているとはちょっと意外に感じたけど、そういう観点で取り上げられるのだと思う、多分。

 

IB2回目のライブセッション

IB2回目のライブセッションに参加。今回がWW3前最後のライブセッションで、第1回目の課題提出前のライブセッションなので、重要な回だと思う。


テーマはインターナショナルビジネスにおけるcompetitive advantageについて。Competitive advantageって概念はSAにもコアのコンセプトとして出てくる通り、戦略論では欠かせないコンセプトだ。

それからFDIの概念の確認とOLIのフレームワークの詳細。さらにはスペインのケースを2つ。スペインの企業はやっぱりラテンアメリカへの進出が多い。言語が共通とか文化的に親和性が強いとか。そういった点は、海外進出の強みになる。EUの企業は海外といってもやっぱりEU内部への投資が多いし、北米の企業はNAFTA内部の投資がやっぱり多い。そういった点では日本は不利だな。アジアで共通言語ってわけでもないし、法律が似ているという点でも日本は欧米に近い。でも、海外であうとやっぱりアジア人と共通の文化があると感じることが多いな。


しかし、IB学んでいると、海外M&Aで相手企業を内部化するメリットってなんだろうと改めて考えてしまう。本当に契約関係だけではだめなのか??そこら辺はWWで深く考えることにしよう。

起業のファイナンス

起業するにはお金がかかる。最近は最低資本金などの規制もだいぶ緩和されてきているので昔に比べて起業しやすくなったとはいえ、まったくお金がないと仕入れもできないので、最低限のお金の準備はどうしても必要になる。問題はそのお金をどこから持ってくるかだ。


お金の種類としては大きく分けて、資本金と借入ということになる。お世話になった中小企業診断士の先生で起業支援などをしている先生は、行きなり借入をするな、と指導しているらしい。確かに借入をするということはすぐに金利を払わないといけないし、近い将来元本を返済しないといけない。安定軌道に乗る前の段階ではかなりのリスクだ。それに銀行も起業にお金を貸してくれない場合がほとんどだ。起業にお金を貸してくれる企業はその出所があやしいし、金利がバカ高かったり、確かにあんまり手を出さないほうがいい。

では、出資金で、となるのだけど、それはだれが出してくれるのか。実は一番確実で、実際一番多いのは、自分で貯金したお金を出資するというものだ。安心、確実だ。次が友人や家族からの出資。まあ、実際のところ、こういうケースが大半だろう。


さらに大きな額が必要となると、ベンチャーキャピタルとか、最近はエンジェル投資家から出資してもらうということになる。ここら辺からは、個人的なつながりではないので、精緻なビジネスプランが必要になるし、投資家へのリターンを考えると、将来的なIPOも視野に入るほどの成長性がないといけなくなる。一方、ベンチャーキャピタルは大株主になるので、経営への関与も強まり、取引先を紹介してもらったり、経営へのアドバイスがあったりするというメリットがあるけど、見方を変えるとそれは経営への介入でもあるし、ベンチャーキャピタルとの付き合いは難しい。


僕自身が起業するならやっぱり自己資金で始めるかなあ。レバレッジ効かないけど、経営の自由度が高いし、それが一番重要だと思う。

 

創業者は一人か複数か

会社を起業しようとなった時、ひとりで起業するケースもあれば、数人の仲間で起業するケースもある。印象としては、複数の企業のほうが多い気もする。GoogleとかAppleとか、Facebookとか。日本でもサイバーエージェントとかは複数ってことになるのかな。でもソフトバンクとかHISとか一人での企業も多いから一概には言えないな。そもそも起業の内実を完全に知っているわけではないので、創業者が一人で舶でも、様々サポートしてくれた人がいたはずで、完全に一人ってわけではないと思う。


複数で起業するメリットは、様々な知見が広がったり、ネットワークが広がったりと言ったところだ。なので、複数って言っても単に昔から仲の良かった友達ってくくりで起業してもあんまりメリットがない。でも、幅広い知見だけ求めてよく知らない人を集めても、そもそもビジョンの共有ができなかったり、性格が合わなかったりでやっぱりうまくいかないものだ。よく知っている間柄だけど、プロフェッショナルの分野が異なっていて、ビジョンを共有できること、が創業仲間のキーになるだろう。そうすると総合大学に進学して様々な学部があつまるサークルつて言うのはいいネットワークかもしれない。大学のレベルである程度の知能も証明されているし。僕の周りを思い起こすと、前職の同期はなかなか優秀な人間がそろっていて創業メンバーとしては惹かれるものがある。特に先日一緒に飲みに行った3人は特に優秀でお互い専門分野とネットワークも異なっている。事実、入社した当時から、自分が創業するならこの3人には声かけようと思っていたものだ。


ちなみに、創業メンバーを組むにあたって大事なことは、将来CEOになるのはだれか、ということはあらかじめ明確にしておかねばならないってことだ。つまり中心メンバーを一人決めておく必要がある。これが不明確だと挟めるもとだ。サイバーエージェントはこれが明確だったからよかったのかもしれないな。

起業アイディアのFlexibility

起業するための新たな商品やサービスのアイディアが思い浮かんだら、それが本当に実現可能か検証しなければならない。検証の角度は様々あるけど、まず、考えるのは新商品、サービスが本当に素晴らしいものなのか、そして市場に受け入れられるものか、ということだ。


じゃあ、これはどうやって検証するのか、というと、自分のアイディアを自分で検証しても、一度素晴らしいと思って発送しているので、なかなか客観的にみることができない。なので、単純に言えば、見込顧客に直接聞いてみるのが一番だ、ってことがテキストには紹介されている。でも、これは確かに既存の顧客がいて、それの改良版であればある程度当てはまるけど、全くの新商品の場合はどうかな、というのが難しい点だ。馬車を使っている人に何がほしいと聞いてももっと速い馬って答えるだけで、車って答えられる人はいないのだ。車はどうですか、ってこちらから聞いても多分、そんな変なものいらないって言われそうだ。


そしてさらに難しいのは、商品が受け入れられるかどうかって言うのは、アイディアそのものよりも、商品を世に出すタイミング、そのオペレーション、具体的な形となった商品により大きく左右されるってことだ。例えば、Facebookは一気に広まったけど、日本でも、だいぶ昔に似たようなサービスで「ゆびとま」ってのがあったと思う。同級生名簿をネット上で作って連絡取れるようにするっていうアイディアは同じだったけど、時期が早くてブロードバンドの時代ではなかったこととか、近況を投稿したり、いいねボタンがないとかの差がFacebookとの差になったように感じる。そのほかにもLineが流行って、他の似たようなサービスはいまいちだったり、そもそもメール使っているときにLineのアイディア聞いても、ピンとこなかったかもしれない。逆に顧客にアンケート調査したら好評だったのに、世に出したらこけた商品もいっばいあると思う。


アンケート調査とか見込顧客へのヒアリングって重要な手段ではあるのだけど、かなりの限界もあることはちゃんと理解しておくべき事項だ。

 

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