Warwick MBA by Distance Learning修学日記

英国University of Warwick(ウォーリック大学)の経営大学院Warwick Business School MBA by Distance Learning コースについて、勉強の日々を綴ります。

2015年07月

Electives 選択のTips

Semester3で受講した3つの選択科目の結果も返ってきたので、今後選択科目を受講する人のための参考情報を少し。といってもどれが楽勝、といった下世話な話なのだけど。しかし現実問題これはやっぱり重要だったりする。グループメンバーとの話でもお互いの選択科目を終えて、その科目は楽?的な質問が多かったりする。


まず、ICO。これは読む分量が多くて、その点で非常に厳しい。さらにグループワークもあって定期的にディスカッションをかなりの頻度でやらないといけないし、グループワークのアサインメントもある。原則的な考え方としては、グループワークはSemesterにつき1個が限度だと思う。これは選択科目を選ぶときに重要だ。ただ、ICOについては、成績は良かった。ただ、成績をつけるのは甘いのか、というのは微妙で、得点分布をみると、落第者も1割程度いて、それほど、甘くつけている感じはしない。グループメンバーに恵まれたのがラッキーというほかなく、ICOは結構厳しい科目だというのが僕の印象。ただ、面白く、取る価値のある科目だとも思う。


CF
についても、ファイナンスの経験がない人にとっては結構厳しい科目だと思う。計算問題などの演習も多いし、読む論文の分量も多い。まったくなじみのなくて、かつ、数学が苦手な人には結構つらいと思う。アサインメントも、英文の資料で情報を集めて、企業分析などをしないといけないのもしんどい。経験がない人がICOCFを同時に取るのはかなり厳しいかな。ただ、ファイナンス経験者であれば、難しい話はない。CF関連はさらにアドバンスコースのモジュールもあるくらいなので、さっとやりくりできるだろう。アサインメントの点の付け方は標準的。これも落第者が結構でる。


M
Aについては、読むテキストの分量とか、インプット自体は一番少ない。なので、ICOとか、厳しい科目と一緒に取るのがお勧めだと思う。ただし、MAでならうセオリーはわかりづらい。抽象的だし、複雑で結局最終アサインメイトでも自分の答案が合っているか自信が持てないまま提出することになってしまった。でも結果は非常に高得点だったので、結構楽な科目であるかもしれない。

厳しいICOと勉強した経験があるCF、そして読み物の量が少ないM&Aということでなんとか乗り切れた感じ。Electives選択の参考にしてください。

CFの結果

最後はCFの結果について。こちらも点数的にはまずまず。ランキング的には中の上と言ったところかな。しかし、ファイナンス系や数学系の科目は英語の正確性をあまり求められない傾向があるので、あわよくば高得点をゲットできないかと期待したので、その期待通りにいかなかったのは残念。


フィードバックをみると、1点、フィナンシャルレバレッジのところで不正確、との指摘があった。読んでみると、指摘を受けていることは理解していたので、説明の仕方が下手で正確に説明できていなかったようだ。確かにここのところはどう記載するか迷った挙句に書いた個所なので、書いている途中で多少ぶれたところではある。ここが不正確として大幅に減点を食らった個所のようだ。


一方、全体の構成や全体的な理解は問題ないという評価で、特に最適資本構成の個所で、Financial Flexibilityについて分析したところはExceptionalとの評価だった。この個所は確かに、銀行での実務で感じたことをセオリーにプラスしながら工夫して書いたのでうれしい。まあ、得点自体はあんまり高望しても仕方ないかな。


これでSemester 33科目いずれもパスできたので、これ以上望むのは贅沢というものだけど、実は、過去の3つのセメスターのうち、今回のSemester 3が一番成績が良かった。


選択科目で自分の興味あるものを取っているので、そうなのかもしれないけど、成績がいいっていうのはやっぱり気分いいものだ。この調子でSemester 4も頑張ろう。

M&Aの結果

続いて、MAの結果も返ってきた。こちらは手ごたえがいまいちわからなかったのだけど、結果は予想外の高得点。本当は手ごたえバッチリで高得点を取るっていうのがしっかりと実力が付いている証だと思うので、自分の手ごたえが不明とか言っている時点であんまり威張れないのだけど、この結果はうれしい。


この科目、僕は英国のMBAで勉強する日本人ということで、日本と英国に関連したMAをテーマにしようと決めて、JTGallaher買収とSoftbankVodafone Japan買収をメインに、それぞれの過去の買収の流れとともにこの2社を比較しながら分析したのだけど、やっぱり英文論文ではCompare and Contrastって受けがいいらしい。一応この2案件とも成功事例とされているけど、2社の取り組み方が全然違うので、比較したときにそれが興味を引くっていうのもよかったのかな。選んだ題材がよかったのかも。


ちなみにこの教授と同じ教授がSemester4Strategic Advantageを担当するので、これはいい傾向かも。英語が聞き取りにくいとか言っていたのだけど、いい成績くれるなら、まあ、いいか。

 

ICOの結果

ICOの個人アセスメントの結果が返ってきた。点数的にはまずまず満足いくもの。特にこの科目、グループワークの点数が非常によかったので、個人アセスメントの結果が悪いと、こいつは本当にグループに貢献する能力があったのか、という疑念を抱かせてしまうので、そういった意味でも、そこそもの点数を取れたので、なんとか格好ついているだろう。おまけに、PDのテーマはイノベーションでもあるので、この科目の点数が悪いと格好悪い。その点でもよかった。


フィードバックをみると、幅広く講義で取り上げたセオリーを使っていることと、そのセオリーと自分で調べた実践的なツールを絡ませて論じている点について特に高評価のようだ。それと、しっかりとlimitationを論じた点も高く評価とのこと。一方、問題点は、所々、セオリーのサポートが不十分であったりするところと、後は英語の構成、文法ミスが少なからずあって不明瞭な分があることだ。OBもそうだったけど、やっぱりICOも英文の正確性を結構高いレベルで要求される。OB系の科目はその傾向が強い。ということは、最後のモジュールになるManagement of Changeも英語を厳しく見られるので、高得点は厳しそうだ。。。さらにまずいのは、PDOB系の流れで論文を書く予定なことだ。PDも英語で大幅な減点されそうだ。さすがにPDは英文チェックをコスト掛けて外注するかな。


しかし、最終アセスメントは個人ワーク7割、グループワーク3割の比重なので、グループの成績のおかげで、最終成績は十分満足。得点分布をみても、個人アセスメントで落第者が1割程度いて、選択科目に進んだ学生のうち、さらに落第が1割というのは、結構厳しいと思うので、そんなに採点が甘い科目というわけではないと思う。改めてグループメンバーに感謝であります。

SWOT分析

今日は、みんな大好きSWOT分析について。SWOT分析は有名になりすぎて、これが強み、弱み、機会、脅威に分類して企業分析して戦略を立案するためのツールであるってことはみんな知っている。有名なだけではなく、実際に簡単に使いやすく、誰でも理解しやすい。そういった点では非常に優れたフレームワークだ。


でも使いやすいだけに、それが欠点になったりもする。よくありがちなのが、企業分析してください、となった時にいきなりSWOT分析を行い、このグループでこの企業の強みはどうだとか、この経済情勢は脅威だ、とか議論して戦略を立案するというものだ。中小企業診断士の実務補修などでもよく見られる光景でもある。しかし、それでは何が脅威で何が機会であるのか、強みと思っているものは本当に強みなのか、について完全に主観的になってしまい、なんとなく議論した結果の主観的な提言になってしまうのだ。SWOT分析という言葉を皆が知らないならそれでもハッタリがきくかもしれないけど、これだけ有名になってしまうと、そんな主観的な分析では説得力がない。それに大金をはたいて有難がる人はいないだろう。


一方で、客観的、定量的な経営戦略論というのは確かに難しい。できたとしてもデータだけに頼りすぎるのは問題だ。この辺はMAMの授業でも口酸っぱく言われたところでもある。とりあえず、僕の場合、中小企業診断士のグループなどでのコンサルティングプロジェクトの場合、SWOT分析を初期の段階で使用することは意識して避けていた。外部環境分析、リソース分析、競合環境、経営陣の理念や考え方のインタビューなどを経て、分析の深堀を進め、Contextを掴んでから、いざ、じゃあどうするの、という段階になってSWOT分析を用いて今までの分析を纏めて、クロスさせて戦略を導き出すという感じだ。


SWOT
分析の根拠を明確に、というのが第一歩だ。

 

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