Warwick MBA by Distance Learning修学日記

英国University of Warwick(ウォーリック大学)の経営大学院Warwick Business School MBA by Distance Learning コースについて、勉強の日々を綴ります。

2015年07月

Product Life Cycleと競争戦略

戦略を考える上で重要なのは、Contextだ。自社の業界におけるポジション、自社の商品・サービスのプロダクツライフサイクル(PLC)などを考慮に入れなければ、独りよがりの戦略となってしまう。自分がこうしたいと思うだけのことは戦略とは言えない。全体の中で自分がどう動いて優位なポジションを獲得するかが肝心なのだ。 特にセオリーが当てはまるのがPLCだと思う。もちろん最近は商品体系が複雑化したり、商品サイクルが短くなったりして以前ほど画一的なPLCというものはないかもしれない。でも一般的に言ってPLCが示しているライフサイクルは結構当てはまる。そして、予め商品がどういった運命をたどっていくかを知っていれば戦略も立てやすくなる。例えば新商品の導入時であれば、差別化を徹底して価格を高めにする戦略をとったりする。そうすると後の展開は、競合が模倣して同一化戦略をとってくるので、マーケットが成熟してきたら低価格戦略を取る時期が来るな、ということは想定できる。例えば、トヨタは最初プリウスでハイブリッド車を世に出したけど、他のメーカーがハイブリッドに参入してくると、アクアという廉価版を作って価格でも対抗するとかそんな感じだ。 一方、行き成り低価格戦略でシェアを一気に取りに行くという戦略を考えられる。けど、価格戦略は、規模の経済や効くので中小企業には取りにくい。ただ、ITなどで、一気にプラットフォームを取りに行くという形であれば、一気にシェアを取って、大手企業に身売りするというExit戦略はあるかも。 いずれにせよPLCを意識しておけば、戦略の予測可能性は高くなる。常にPLCを意識するようにしよう。

Rverse Innovation

IBのテキストの中で面白いコラムを読んだ。Reverse Innovationというコンセプトだ。これはGEのケースで、GEと言えば130年の歴史がある大企業にも関わらず、いまだにイノベーションを起し続けて、世界のエクセレントカンパニーであり続けている会社として有名だ。


それによると、イノベーションの源は、発展途上国の市場にあるというものだ。一般的に言うと、技術革新は高度な先端技術に触れることで起こる。例えば自動車メーカーがF1に参入するのは、ブランドイメージ向上のほかに、Flという最先端の技術開発をすることで新たなイノベーションを起せるからだし、宇宙開発や軍事と言った先端技術を多用する分野からのスピンオフで広くつかわれるようになった商品も多い。しかし、GEはそういった先端技術開発を必要としない発展途上国の市場が大事だと言っている。ケースでは超音波医療機器で、高額で手が出ない発展途上国向けの廉価なモバイル版を作ったところ、世界中でヒットしたというものだ。


これは非常に納得的だ。ブルーオーション戦略でも、イノベーションのジレンマでも指摘されているように、イノベーションは、過大な付属サービスや機能を取り除いて、コアの機能に特化した製品が、そのコア部分の性能も高くなり価格も安くなって破壊的イノベーションを生むと指摘している。GEのケースもまさにこれに当てはまると思う。イノベーションは必ずしも技術的ブレークスルーが必要というわけではないのだ。商品の再定義からイノベーションは生まれる。そういった意味では発展途上国の人のニーズは、まさに本当に必要な機能だけ低価格でください、ということなので、そのニーズにマッチした商品は、破壊的イノベーションになる。そういった観点でも、言われてみれば途上国市場は重要だろう。

日本だけで遅れ

International Businessということで、国ごと、企業ごとの国際比較をしているなかで、有名なFortune500という、国際的な大企業ランキングの時系列の推移表があった。この表を見るまで、僕の認識は、先進国の企業が徐々に掲載企業数を減らしく一方で、中国をはじめとする新興国の企業が大幅に増やしていのだろうと思っていた。


ところがこの表を見ると、確かに中国などの企業数は増えているのだけど、明確に掲載企業数を減らしているのは日本だけで、アメリカもヨーロッパの各国も減っていない。つまり日本の一人負けという状態なのだ。徐々に減っているので、近年の円安の状況で一時的に日本だけ減っているというわけではなさそうだ。


日本の人口が減っていると言っても、他の欧州各国はそもそも日本よりも人口が少ないし、そういった要因のせいにもできないだろう。一つ言えそうなことは、日本企業は国際化に遅れているということだろう。新興国だけではなく、欧米の企業も勢いがあるのは、新興市場での成長を取り組めているからだ。一方、日本は新興市場の成長を取り込めず、そのスピードほどには成長できていないということになる。成長のメインはアジアで、同じアジア人である日本にはアドバンテージがありそうなのに、この負けっぶりはなんだろう?


英語の問題もあるかもしれないけど、アジアの国々はそもそも英語ネイティブではない。中国は反日的だとしても、すべての国が反目なわけでもない。やっぱり日本企業の経営そのものに問題ある気がする。

日本のボトムアップ型の組織形態が欧米へのキャッチアップを目指している時期、国内市場が拡大している時期にはぴったりとはまっていたのが、いざトップランナーの一員となってグローバルに欧米企業と競争するには、向いていないということなのではないかな。


ボトムアップの意思決定って現状維持に向きがちて変化の時代には向いていない。そういった点が生産性の低下とか、イノベーションを起せないとか、そういう風になってしまうのだと思う。ここら辺は今後研究したいテーマだけど、日本の一人負けっていうのはいつまでも放置できない深刻な状況だ。

IB1回目のライブセッション

IBも1回目のライブセッションが始まった。まずは、イントロダクション。IBのコンセプトとして重要なことは、“Who does what where”の答えを探すことということだ。常に企業のアクションをこの答えを探すという観点から考えるということらしい。企業によって、また国によって、どうしたいのかによって、違ってくる。


IB
は戦略論的な話が多いけど、SAよりもさらに複雑でグローバルになる。グローバル企業といっても主に多国籍大企業を研究するので意思決定も複雑で、国や地域の政策にも大きな影響を与えるし、影響も受ける。

また、IBではロケーションの概念が特に重要らしい。まあ、一言に国際ビジネスといっても、国によって文化も政治も違うから当然か。WWではinternational Cultureを勉強するらしく、これは面白そうだし、オンキャンパスにふさわしいテーマだと思う。やっぱりCultureっていうのはじかに触れ合わないとわからないし、ダイバーシティに富んだWBSのキャンパスでは、実際に多様な経験ができる。


ということで、IBも本格的にスタートです。

International Businessの重要性

IBの特徴の一つは、いままで学習してきたMarketingとかCorporate Financeといった機能別のモジュールとは違い、国際ビジネスという視点で、ビジネス全体を僻撤的にみるモジュールということだ。各機能の知識を統合して、国際的な視点を加えてトレーニングすることになる。


そして、国際ビジネスは、ここまでグローバル化が進んだ現在、必須の科目と言えるだろう。海外に現地法人や支店をもっている大企業はもちろんそうだけど、中小企業だって、グローバル化とは無縁ではない。取引先が海外になることもあるし、顧客を海外に広げることも考えなければならない。日本では特に人口が減少していくし、海外から日本市場に参入してくる企業だっている。もしかしたら、自分の勤めている企業が海外の企業に買収されて上司が外国人になるかもしれないのだ。


一部には反グローバリゼーションのデモなどもあるけど、グローバリゼーションは単に関税の撤廃とかの政策によってだけで起こっているわけではない。技術革新によって人やモノの移動がスムーズになっただけでなくIT革命で情報の伝達が圧倒的に容易になった。つまり技術進歩によるところが大きい。この流れは不可逆的なのだ。なので、反対する時間があったら、それに適応する準備をしないといけない。自分の仕事の競争相手は、隣の席にいる同僚ではなく、地球の裏側にいる人かもしれないのだ。


というわけで、International Businessは非常に重要なのだ。僕が海外に転勤することは今の職場では、多分ないだろうけど、同じ職場にいるとも限らない。グローバル化への対応は必ず必要だ。

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