品質管理手法の中で、特に詳しく勉強する手法がこのStatistical Process ControlSPC)だ。名前の通り、統計的手法を使って平均値から著しく離れた結果が出た際には調査が必要というクライテリアを定めておくものだ。


統計的手法を使うので、この手法はいろいろと統計学の数式を使って導かれているんだけど、そこはまあ、省略して簡単に概略を説明すると、平均値(mean)と範囲(Range)を使って、検査基準を定める手法ということだ。例えば、この製品は直径が10cmと定められた商品があったとする。サンプル調査をすると平均が10cmで前後に多少のぶれがある。103cmとか98cmとか。これは機械で作っても多少の誤差は出るので、例えば上下3mmまでは許容する範囲と定めると、105cmの商品が製造ラインに出てきたら調査しなければならないとか定める手法だ。


ただ、この分析は単に上下のリミットを越えた場合というよりも、他にも調査基準を定める。データを取っているので例えば連続七回以上平均値を超えた場合とか、連続七回以上数値が上昇しているとか、そういう傾向も加味してその場合も調査が必要とかする。連続7回以上数値が上昇している場合、平均値が変化している可能性があるからだ。つまり製造装置が摩耗しておかしくなっているとかのサインである可能性があるっていうことだ。他にもこの手法でデータを集めると別の発見につながる可能性もある。季節要因などの商品サイクルを発見したり、そもそも、全然異なる要素を加味して品質を管理していたり。


ここら辺はMAMの世界に通じる。オペレーションマネジメントはマーケティングも必要だし、モデリングも必要だし、ファイナンス、人事も必要だ。そういえば講義の中にもバランススコアカードの話が出てきた。オペレーションマネジメントは総合的な課目だ。