自社の持てる能力を無駄なく発揮して最大限の利益を得ることは理想的だけど、実際はそううまくいくことは少ない。それは供給側、需要側、双方とも需要と供給が安定していることがないからだ。安定しない理由はいくつかあるけど大きく分けて2つある。一つは季節性のもの。もうひとつは突発的な要因だ。


例えば、旅行の需要は夏休みとかGWとか年末年始に伸びる一方、11月とかは閑散期だ。かき氷であれば夏はよく売れるが、冬は売れないとか。これは供給側にも言える。夏はみんな夏休みを取るので旅行産業など以外は供給力も落ちがちだ。ただ、こういった季節要因はあらかじめある程度予測できる。予測できるならばある程度事前準備が可能だ。


一方突発的な要因で突如需要が変動するケースもある。異常気象で冬なのに異常に暑くてアイスクリームがバカ売れしたり、急にテレビで紹介されて客が殺到したりというケースだ。こういった場合、事前に準備ができないので、普段のオペレーションとして、いかに変化に素早く対応できる体制を敷いているかが重要になる。

このような予測可能、予測不可能な変化にいかに対応する戦略の立案をYield managementっていうらしい。