Marketing4Pのひとつである、Productsについては、様々な細かな検討項目がある。どういう商品を作ればいいのか、どのようにブランドを確立するのか、パッケージはどうするのか、どの程度の商品ラインをラインナップするのか等など様々だ。でも、重要な点はいかに魅力的な商品であるかという点であって、それがだめだと、いかに宣伝して最初の顧客を見つけてもすぐに飽きられてしまうだろう。


じゃあ、いかに魅力的な商品を作るのかっていうのが問題だ。まず、そのためには広くアイディアを募らなければならない。ここはやはり母集団が多いほうが、当たる可能性も高くなるものだ。社内の開発者だけではなく、顧客に最も近い営業や販売のアイディアも重要になるし、顧客からの具体的なフィードバックも重要な資源となる。ここまではどこの会社でも大体やっている。しかし、集めたアイディアは無数になってしまうので、すべてを商品化するわけにはいかないことだ。Idea Screeningしなければならない。しかし問題はどうやってやるかだ。

常々言っているように僕は「両案は多数決で潰される」と思っている。例えば選考委員会のようなおじさんがたくさん出てきて、アイディアを評価すると、本当に革新的なアイディアは、なんか突飛だなあ、との一言で却下されてしまうかもしれない。そもそもイノベーティブな商品を開発したいのに、旧態依然とした上司が評価するっていうことに無理があるようにも思う。テキストには評価軸としてRWWRealWinWorth doing)を上げていた。本当にニーズを満たす商品なのか、競合に勝つことができるのか、企業の戦略にマッチしているのかなどを考慮して決めるっていうことで、それはその通りなんだけど、こう言われると絵に描いた餅という気もする。最も重要なのは選考委員の人選と、アイディアを絶対につぶさないという信念が企業文化にまで進化している組織にすること、だと思う。そのうえで、RWWの評価軸を用いて判断するってことだろうと思う。